PryVPNは、訪れたサイト、DNSの問い合わせ、通信の中身、そして行動にひもづく本当のIPアドレスを記録しません。サービスを動かすために保存するのは、暗号化したメールアドレスとパスワードのハッシュ(またはGoogleアカウントのID)、端末の公開鍵、短期間の運用記録だけで、それぞれ保存期間が決まっています。ベータ版の費用はプロジェクト自身が負担しています。広告も、広告・分析用のSDKもなく、データの販売もしません。
無料のVPNに最初にたずねるべきことは、とてもシンプルです。「私について何を保存していますか。そして、この費用はだれが払っているのですか」。答えがあいまいなら、それは注意のサインです。そこでこの記事では、私たちがほかの事業者にこう答えてほしいと思う形で、2つの質問に具体的に答えます。
このブログのルールも2つ書いておきます。スポンサー記事とアフィリエイトリンクはありません。そして、PryVPNについての記述はすべてプライバシーポリシーと一致させています。ポリシーが変われば、この記事も書き直し、新しい日付を表示します。
決して集めないもの
「短期間だけ保存」や「匿名化して保存」ではなく、そもそも記録しないものがあります。
- PryVPN経由で使うサイトやアプリ
- DNSの問い合わせ:サーバーはメモリ上で応答し、だれのものかわからない合計値だけを残します
- 通信の中身
- 行動にひもづく元のIPアドレス:利用者のIPアドレスを平文で保存することはなく、毎日変わるソルトを使った短いハッシュとしてのみ扱います
- 特定のサイトにアクセスした時刻
どのVPNでも、「ノーログ」とは本来このリストのことを指すはずです。ほかの事業者と比べたいときは、記事「VPNの「ノーログ」とは?」で確かめ方を説明しています。
保存するものと、その期間
VPNは何もなしでは動きません。どの端末が接続してよいかを知り、サービスを動かし続ける必要があります。プライバシーポリシーの表を短くまとめると、次のとおりです。
| 何を | どんな形で | 保存期間 |
|---|---|---|
| アカウント | 暗号化したメールアドレスと、一方向ハッシュ(Argon2id)のみのパスワード。Googleの場合はGoogleアカウントIDの鍵付きハッシュ | アカウントを削除するまで |
| 端末 | WireGuardの公開鍵、プラットフォーム、アプリのバージョン、任意の名前、追加日と最終利用日 | 使われないまま90日 |
| 各端末の鍵を置いているサーバー | 端末、サーバー、割り当て日と最終利用日 | 24時間使われなければ削除 |
| 接続中のセッション | サーバー、公開鍵、時間単位に丸めた開始時刻、送受信バイト数 | 接続しているあいだだけ |
| セキュリティイベント(ログイン失敗など) | 種類、時刻、日ごとのソルトをかけたIPのハッシュ | 24時間 |
| サービスの運用記録 | 経路、結果、処理時間。IPやクエリ文字列は含みません | 14日 |
| ウェブサイトのアクセス記録 | /16(IPv4)または/32(IPv6)に短縮したIP | 14日 |
| 不正利用対策のカウンター(接続の頻度) | VPNサーバーのカーネルのメモリ上だけ。ディスクには書きません | 最長1分 |
| 任意の利用統計 | 日ごとの件数。オンにしない限りオフ。10件未満のグループは非表示 | 396日 |
| 診断情報 | 送信したときだけ。アカウントとは結びつけません | 30日 |
表と同じくらい大切な点があります。
- 日付は日単位まで:アカウントにひもづく情報は、最も細かくても日付まで(セッション中だけ時間単位)です。一部の処理に必要な分単位の情報はメモリ上だけにあり、1時間以内に消えます。
- 必要なのはメールかGoogleだけ:アカウントの作成に必要なのは、メールアドレスとパスワード、またはGoogleアカウントだけです。名前、電話番号、カードは不要です。メールアドレスは、登録時のコード、パスワードの再設定、新しい端末のお知らせなど、アカウントのためだけに使います。
- バックアップにも期限:削除したデータは、サーバーの日次バックアップから14日以内、暗号化したオフラインのコピーから30日以内に消えます。
- 削除はワンタップ:アプリ、またはアカウント削除ページから削除できます。
だれも監視せずに不正利用を止める方法
VPNの共有IPアドレスには、スパムや攻撃が集まりがちです。放っておけばブロックリストに載り、すべての利用者が困ります。よくある対策は「念のため」すべてを記録することですが、私たちは別の方法を選びました。数えるのはふるまいであって、行動の中身ではありません。
VPNサーバーのカーネルは、ある端末が新しい接続を開く速さと、1分間に到達する宛先やログイン用ポートの数を数えます。端末はネットワーク内部のアドレスで区別するだけで、アカウントや本当のIPアドレスとは結びつけません。上限を超えると、接続を2分間遅くするか、30分間ウェブ閲覧だけに制限し、そのあと印は自動で消えます。ディスクには何も書きません。上限の詳細は不正利用のページに、公的機関からの要請と通報の件数は透明性ページに載せています。
ベータ版の費用はだれが払っているのか
正直な答えは短いものです。プロジェクト自身が払っています。 ベータ版の費用を出しているのはPryVPNで、あなたのデータではありません。
- アプリに広告はなく、広告や分析用のSDKも入れていません(Firebaseも使っていません)
- データを売ることはなく、通信に何かを差し込むこともありません
- 無料版をなくす予定はありません。将来、有料の追加機能ができても、無料のPryVPNは残ります。無料で提供できる理由のページにも同じことを書いており、何か変わるときは最初にそこを更新します
費用を抑えることも設計の一部です。サーバーには閲覧データを置かず、ソフトウェアは小さく、容量は需要に合わせて増やします。サーバーが満員のときは、全員のVPNを遅くするのではなく、新しい方に順番待ちリストに入っていただきます。
ご自身で確かめる方法
この記事をそのまま信じる必要はありません。
- プライバシーポリシーの表を読む。コードが保存するものと1行ずつ一致するように書いています。
- 透明性ページを見る。公的機関からの要請と不正利用の通報を、すべて件数で載せています。
- アプリで確かめる。アプリ内のリークテストで、実際に使っているIPアドレスとDNSサーバーがわかります。見方はプライバシーのヘルプ記事で説明しています。
- 質問する。privacy@pryvpn.com にご連絡いただければ、専門用語を使わずにお答えします。
こうしたVPNを使ってみたいと思われたら、ベータ版に登録してください。無料でカードも不要です。アプリが求めるのは、メールアドレスとパスワード、またはGoogleアカウントだけです。
参考資料
誤りに気づいたらsupport@pryvpn.comまでお知らせください。修正して日付を更新します。