結論から
シークレットモードは、同じスマホを使うほかの人から閲覧を隠します。VPNは、スマホとインターネットの間にあるネットワークから閲覧を隠します。どちらにも見られたくないなら、両方が必要です。
| シークレットモード | VPN | |
|---|---|---|
| 端末に履歴を保存する | しない | 役割の対象外 |
| Wi-Fiの管理者にサイトが見える | 見える | 見えない |
| プロバイダにサイトが見える | 見える | 見えない |
| サイトに本当のIPが見える | 見える | 見えない |
| ログインしたサイトにあなただとわかる | わかる | わかる |
シークレットモードが実際にしていること
プライベートウィンドウやシークレットウィンドウを開くと、ブラウザは閉じたときにいくつかのことを忘れると約束します。訪問したページ、そのセッションで作られたCookie、フォームに入力した内容です。
- 履歴を端末に残さないので、次にスマホを手に取った人には見えません。
- Cookieのない状態で始まるので、ログインするまでは、以前の訪問からあなただと認識されません。
- 接続そのものは何も変わりません。通信は通常のタブとまったく同じようにスマホから出ていきます。
シークレットモードで隠せないもの
接続が変わらないので、経路上の全員には以前と同じものが見えます。
- Wi-Fiの管理者やルーターは、端末がどのサイトを調べたかを見られます。
- プロバイダには、家じゅうの端末について同じものが見えます。
- 会社や学校のネットワークは、開いたものを記録し、フィルタリングできます。
- すべてのサイトに本当のIPアドレスが見え、おおよその現在地がわかってしまいます。
プライベートウィンドウを開いたときのページには、たいていこうした限界が書かれています。ほとんどの人が読まないだけです。
VPNが実際にしていること
VPNは、スマホとVPNサーバーの間に暗号化されたトンネルを作ります。サイト名をアドレスに変える問い合わせも含め、アプリが送るものはすべてその中を通ります。
- Wi-Fi、ルーター、プロバイダ、会社のネットワークに見えるのは、VPNサーバーへの暗号化された接続1本だけで、中のサイトについては何もわかりません。
- サイトには、あなたのIPではなくVPNサーバーのIPアドレスが見えます。
- 良いVPNなら、問い合わせは非公開で処理され、既知のトラッカーは読み込まれる前にブロックされます。
VPNで隠せないもの
VPNが守るのは経路です。スマホやアカウントではありません。
- 閲覧履歴は消えません。それはプライベートモードの役割です。
- サイトにログインすれば、VPNがあってもなくても、そのサイトにはあなただとわかります。
- ブラウザは、画面サイズ、フォント、設定などのフィンガープリントで識別される可能性があります。
- VPN事業者は、あなたの通信の行き先を見られる立場にあります。だからこそ、アクティビティログを残さない事業者を選ぶことが大切です。
プライベートブラウジングの組み合わせ
人に知られたくない閲覧には、両方を使いましょう。端末に何も残さないためのプライベートウィンドウと、ネットワークに何も見せないためのノーログVPN。たった2回のタップで、閲覧が漏れやすい2か所をどちらもカバーできます。
まとめ
- シークレットモードが隠すのは端末上の閲覧で、ネットワーク上の閲覧ではありません。
- VPNは、Wi-Fi、プロバイダ、会社のネットワークから閲覧を隠し、サイトからはIPを隠します。
- どちらを使っても、ログインしたサイトにはあなただとわかります。
- プライベートに閲覧するなら両方を使い、アクティビティログを残さないVPNを選びましょう。